聴覚過敏への対策

聴覚過敏とは

自閉症スペクトラム児者では、しばしば聴覚過敏を持つ人がいます。

特定の周波数帯の音に不快感を感じたり、周囲に音がある時に人の声が聞きわけにくかったりといったものがあり、疲労のもとになったりすることもあります。

聴覚も生まれてからずっと「そういうものだ」と思いやすい部分ですので、過敏があっても本人が意識していないこともありますので周囲のが自閉症児者の様子から気が付くまで、手つかずになりやすいものでもあります。

負荷のかかる音声が少なくなるように環境を調整することが基本となるでしょう。

静かな環境を確保することも良いですし、耳栓やノイズキャンセリングアイテムなどを利用してパーソナル環境を改善することも良いでしょう。

耳せん

音を遮断するのでかなり静かにはなりますが、必要な音が聞こえなくなってしまうという難点があります。

イヤーマフ

これも音全部を遮断するアイテムです。耳穴に接触する感覚が嫌いな方には好まれるアイテムです。

デジタル耳せん

比較的低めの音（だいたい300hz以下）を、遮断する（逆位相の音を出して消す）アイテムで、機械の動作音等は低減されますが、人の声はかなり聞こえますので必要な音が聞こえなくなる不安は少ないです。低い音が苦手な方にはありがたいものです。（※実は管理人の愛用アイテムです。詳しいレビューはこちら）

キングジムデジタル耳せん MM1000 ホワイト

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ノイズキャンセリングヘッドホン・イヤホン

環境音と逆位相の音を発生させ、連続的な環境騒音を消すものでかなり無音に近い世界を作り出せるため聴覚過敏の強い方が好まれることが多いようです。また、音楽を聴きながらの装用が容易なため（元々音楽鑑賞用のものですし）、作業中等に音楽を楽しみたい方にも向きます。

グラフィックイコライザー

オーディオ用の機器ですが、家庭でのＡＶ機器使用の際に、低い音を抑えるといった利用のしかたができます。

投稿者：狸穴猫