自閉症スペクトラム情報局 明るく生きようASDライフ

身体からのアプローチ 自閉症スペクトラム児の療育(3)

身体・感覚からのアプローチ

感覚統合療法

自閉症スペクトラム児者の過敏性や感覚の問題、自己認知の問題等を、五感及び前庭覚、固有受容覚といった感覚をスムーズに連動させていく(感覚を統合する)力が弱いことが原因であると考え、感覚の連動・統合を促すような刺激を与える運動を介して改善をしていこうというものです。

操体法・各種ボディワーク

自閉症スペクトラム者では、低緊張や姿勢、立ち方の問題がしばしば指摘されますが、こういった問題を身体のバランスの問題として捉え、バランスの良い身体の使い方に持って行くことで、過剰な負荷を取り除き、心身全体の改善をはかろうとするものです。自閉症児者へのアプローチで用いられるものには、身体負荷が低いものが多いのでいわゆる運動が苦手な場合でも問題ありません。具体的には操体法、フェルデンクライスボディワーク、ロルフィング、小児に特化したものとしてはチャイルドスペースなどがあります。

運動アプローチ

粗大運動・微細運動の不器用さは、自閉症スペクトラム児者でしばしば見られますが、段階を追って指導し、効率の良い身体の使い方を学習していくことによって身体の動きの問題を改善するとともに、目標達成による自己肯定感を育み、さらにはルールに沿った他者とのやりとりを通してコミュニケーション能力をはぐくむといった面もあります。

ビジョン・トレーニング

自閉症スペクトラム児者では、眼球運動や動体視力その他、視覚機能の問題がある場合がしばしばあり、学力や認知能力へ影響が及ぶの可能性が指摘されています。ビジョントレーニングは、眼球運動や、視覚を用いた認識訓練を行う事によってその改善をはかろうというものです。

アーレンレンズの装用

自閉症スペクトラム児者ではしばしば視覚過敏を持つ事が知られていますが、視覚過敏がある自閉症児の場合、目の機能に問題がなくても脳の処理の段階の問題で見え方に影響がある場合も少なくありません。このような見え方の問題はアーレン・シンドロームと呼ばれ、視覚刺激の一部をアーレンレンズというカラーレンズの眼鏡を装用することによって遮断することにより、見え方の改善を通して適応状態を良くしようというものです。

音楽療法

合唱やリズム運動など、集団で音楽活動を行うことを通して、身体全体の改善をはかるとともに表現を通じて自己肯定感をはぐくんでいくなどの方法。

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投稿者:狸穴猫


自閉症の療育って? 自閉症スペクトラム児の療育(1)ホーム視覚支援型・構造化型アプローチ 自閉症スペクトラム児の療育(2)




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